活動状況詳細

その他

平成27年度第2回大学研究力強化ネットワーク・カンファレンスを開催(2015/9/25開催)

 平成27年9月25日、電気通信大学(東京都調布市)にて、平成27年度第2回大学研究力強化ネットワーク・カンファレンス「大学ランキング指標の更なる理解とあるべき研究機関の対応について」を開催した。
 大学研究力強化ネットワークでは、本年度より新たなタスクフォース「大学ランキング指標に関するタスクフォース」(幹事校:岡山大学)を設置。広く大学ランキング指標についての実状、そこから見える問題点、そしてその問題点に対する研究機関としての対応などについて、情報共有することを目的としている。
 開催にあたり幹事校の岡山大学の佐藤法仁学長特命(研究担当)・URAが「大学ランキング指標は、時にセンセーショナルに報道されることや、その独自性の充分な理解を得られないまま、ただ順位のみに焦点が当てられることが多い。ランキングの仕組み、トリックを十分に理解したうえで、大学・研究機関は連携してランキングに対応していく必要がある」と挨拶。
 講演では、はじめに岡山大学の山本進一研究担当理事・副学長が「世界大学ランキングの実態と課題」と題して講演。世界に数多くある大学ランキングやそのランキング付けの指標などについて紹介。ランキング順位を上げるという単純な発想ではうまく行かない実例などを紹介した。引き続き、東京工業大学大学院理工学研究科の調麻佐志准教授が「科学計量学者がみる大学ランキング」と題して、大学ランキング指標を分析することで見えてくる仕組みや日本の大学のランキング向上の難しさなどについて紹介した。
 特別講演では、急遽来日したTimes Higher Education(THE)のData and AnalyticsのDuncan Ross部長が、世界大学ランキングであるTHEの取り組みと本年度のランキング概要について紹介。Ross部長からは、「ランキングは毎年、異なる指標や分析を用いて行っている。そのため昨年度と本年度のランキングは根本的に異なるものであり、単純に年でランキングを比較することは大きな間違いである。ランキングは、その年の大学の位置付けを知るに過ぎないものであり、大学を評価するものでもない」と紹介。参加者らとの意見交換では、より具体的なランキング指標の解析や日本の大学の対応策などについて議論を深めた。
 閉会の挨拶では、電気通信大学のSandhu Adarsh学長補佐(国際連携)・教授が「ランキング指標はさまざまなものがあり、それぞれ異なる指標を使っている。日本の大学にとって不利な点もあるが、大学、行政などがランキング指標をよく理解し、かつ協力して打開策を講じながら利用していく必要がある」と述べた。
 大学研究力強化ネットワークでは、今後も大学ランキング指標に関するタスクフォースを中心に講演会や勉強会などを重ね、情報の共有を進めるとともに、わが国が大学ランキング指標、その作成企業とどのように向き合うべきかという提言をまとめる予定である。





開催の挨拶とタスクフォースの取り組み、今後のあり方について説明する岡山大学の佐藤法仁学長特命(研究担当)・URA


大学ランキング指標の概要について講演する岡山大学の山本進一研究担当理事・副学長


大学ランキング指標の分析とその対応などについて講演する東京工業大学の調麻佐志准教授


THEの大学ランキングの取り組みと本年度から変更点などについて講演するDuncan Ross部長


閉会の挨拶を行う電気通信大学のSandhu Adarsh学長補佐(国際連携)・教授
(午後)

熱心に講演を聞く参加者ら


ディスカッションを行う参加者ら



講演資料
講演1「世界大学ランキングの実態と課題」
    岡山大学 理事(研究担当)・副学長 山本進一 氏 (資料PDF)

講演2「科学計量学者がみる大学ランキング」
    東京工業大学大学院 理工学研究科 准教授 調 麻佐志 氏 (資料PDF)



(2015.10.8)